なぜ会議はうまくいかないのか?

会議に宿る5つの病気を解明!

効果の高い会議は時刻通りに集まれば自然に始まるものではありません。会議参加者のスキル・意識が高くないと、なかなか能率は上がりません。コミュニケーションウォールをご覧になってくださっている方々の中には、なんとか会議をうまく進行させたいと考えている方も多いと思います。ここでは、会議で陥りがちな問題点を症例となぞらえ、その解決策を中心にご紹介していきます。

01「~という感じで」症候群

結論が曖昧。発言者自身が議論の途中で言いたいこと、解決したい課題が不明確になっていて収拾つかず、この言葉で次の議題に進む。アクションが不明確であり、メンバーもそれを認識しているので会議の空気が重くなる。
○解決策

複数の論点を同時かつ区切りなしで議論しているために起こることが多いようです。
よって、議論を小区切りにし、論点・決まった事をホワイトボードに書き出し、全員がそれを見ることができている状態をつくるのがよいでしょう。

○コミュニケーションウォールで解決!

02「仲間はずれはイヤ」症候群

極度に仲間意識があり、その和を乱さないように意識するあまり反対意見が出なくなる。本当にそれが正しいのかを思考することなく"正しそうな意見、もっともな一般論"で議論が終わる。特に難しい議題の場合は議論を終わらせる為にこの症状が出ることが多い。
○解決策

「そもそも論」に戻ることが効果的。"目的を見失ってないか"、"視点が内向きになっていないか"など、「そもそも、なぜ今この議論をしているのか」を常に考える癖を身につけることが重要。この根幹の部分がしっかりしていれば、反対意見を提示しても納得してもらえるでしょう。また、反対意見とセットで代替案の提案も忘れずに。

○コミュニケーションウォールで解決!

03上司盲目的崇拝症候群

「●●部長がそういうはずだから」と、勝手な想像(仮定)で議論が進む。えてして●●部長はそう思っていないことが多い。内部視点しか持てない会議。メンバーも上司が気に入るような発言しかしない傾向がある。
この症状が出る会議は、意思決定、アクションが上司の好み・思いつきで決まるため、現場が疲弊していることが多い。
○解決策

事実と想定を別けて考えること。想定のうち、すぐに確認出来るようなことはすぐに確認してしまいましょう。
本質的な議論をし、その結果をもって上司を説得するスタンスでいきましょう。もちろん、説得するための根拠(定量的・定性的な)も忘れずに。

○コミュニケーションウォールで解決!

04洞窟探検症候群

目的・議題が共有されず始まる会議。終わりが見えず不安になる。得てして長時間になりやすい会議。なので、会議の途中に耐えきれなくなり、思い思いに話したいことを話し始める傾向にある。決して大発見が起こらない会議。
会議に不必要な出席者がいるのもこの会議の特徴。
○解決策

会議の始めに、「目的」「ゴールイメージ」「会議の進め方」を共有しましょう。
事前に議題・所要時間を記載したアジェンダを作成し、配布しておけばより効果的です。
また、ホワイトボードを積極的に活用し、会議(議論)がどこまで進んでいるか可視化しましょう。

○コミュニケーションウォールで解決!

05会議主催者空回り症候群

会議を仕切ろうとするあまり、形にこだわりすぎ深い議論に発展しない会議。メンバーからの活発な意見も出てこない。
得てして、主催者自身が会議の目的・議題の内容をしっかり理解していない事が多い。
○解決策

会議の進め方のコンセンサスを出席者にとりましょう。また、よい会議にする為には自分ひとりの力ではできない旨を伝え、参加者に協力を依頼しましょう。
自分ばかり話をしているなと感じたら、参加者に質問を投げかけて発言してもらい、参加者同士で議論が進むようにリードするのが効果的です。
一度形を捨てて、ブレスト的な議論で場を活性化することをお勧めします。

○コミュニケーションウォールで解決!